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金沢市中央倫理法人会


by rinri_center

2009.4.23日第182回(第11条)経営者モーニングセミナー

 次回 第183回(第12条)経営者モーニングセミナーの御案内
 4月30日(木) 講話者は ㈱HAIR DRECTION nambu
                  代表取締役社長 
                 金沢市中央倫理法人会会員
                    南部 陽 様
           テーマは「納税の壁を突き破る」

今日も4時半起床。
昨日の平成21年度倫理講演会に続いてのモーニングセミナーです。
昨晩の事もあるのか、若干役員朝礼への参加が少ない。
と、思ったら始まってしばらくしないうちに続々と役員の皆さん到着。
いつもの人数になりました。
会長挨拶では飯山治郎会長が、倫理講演会の人集めの話をされました。
立ち上がりが遅く、一週間前だというのに参加者が20名、3日前の月曜日で50人でしたと。
でもそこからがスゴかった、役員の皆さんが揃って声かけをし、連絡メールが倍増し、
結局当日の参加者は100名を超えました。
やはり、自分で決めて動く事によって、その気持ちが伝染し、空気が変わる。
なによりも大切なのはリーダーである自分の心でした。
ものごとは心が先行する、そして決めて動く。
この事を実感したといわれました。

本日の講師は倫理研究所 伊勢田 豊様。
昨日の倫理講演会に引き続き、元気一杯の講演です。
テーマは「渋沢栄一の逆境処世法」
みなさんおはようございます。
渋沢栄一という方をご存知でしょうか?
幕末の人で海外に渡り、株式会社の仕組みを知って日本で最初に株式会社を作った方です。
生涯に500を超える会社を作り、その理念は会社はすべて社会に役立つべきであるという信念を持ち続けました。
皆様のお手元に配った「百淵百話」というレジメは渋沢栄一が書き残した物です。

1 順境は人自らが造る境遇なり
世の中には運不運によって順境にも逆境にも陥ると人が無いとは言いませんが、
多くは自分の勉強が足らず、知恵が足らぬところから逆境を招き、
それとは反対に知恵もあり思慮も深く、場合に適したやり方をする人が順境になるのは自然な事です。

2 順境をつくる人、逆境をつくる人。
しからばどうして人は順逆の二境をつくるのでしょうか?
実は順境も逆境もなく、その人自らの力でそういう環境を創り出したにすぎないのです。
一通りの学問をしても愚鈍で不勉強なら、学んだ事は役に立たず、職を得ても上司の期待に答えられない。すると心には不平不満が起こって仕事にならず免職される。
その状態で家に帰れば家族に軽んじられ、まわりにも信用されない。
そこにつけこみ悪友が誘いをかけ邪道に踏み込む。
これを世の人は逆境といい、いかにも逆境らしく見えるのでありますが、
実はこれすべて皆自分が招いたところの境遇なのです。

3 人逆両境は人為的なり
こんな人でも優れた知恵があり、かける事なく勉強を続ければ決して逆境に陥る事はありません。
平素の注意を怠るから、自ら病気を呼び込むのです。
風邪を引いたのは気温や天気のせいではなく、自らの不養生のせいなのです。

4 真の意味の逆境とは
ほぼすべての逆境は自分のせいだと言いましたが、中には勤勉で知恵のある人が、
社会の風潮、周囲の事情がこれと逆の方に進んで人の力のおよばぬところで逆境に陥る事も
あります。これすなわち天命によるところであると言わねばなりません。

5 逆境に対する心がけ
第一にこれを己の天分であると覚悟する事。足るを知りて分を守り、
いかに焦っても天命であるから仕方ないとあきらめること。
これによってたとえ逆境にあっても心の平安を持つ事が出来ます。
そしてやがて来る運命を待ち、たゆまぬ努力を続ける事。
自分の悪いところは直し、天命と信じて完全の道理を尽くす事です。

何事もひとつに打ち込むこと、それは真心で仕事に取り組む。
渋沢栄一とはまさに「倫理経営」の先駆者であり、西洋の近代資本主義を
日本にそのまま導入したのではなく、伝統的な「誠」の倫理思想をこの根底に継承しつつ、
徹底して公益を追求した先人であるのです。

本日の参加者は47名 47社でした。
by rinri_center | 2009-04-27 15:21