金沢市中央倫理法人会


by rinri_center

2008.1.24日第123回経営者モーニングセミナー

今朝も4時半起床。
とにかく寒い氷雨の降りしきる中を車で会場に向かう。
雨はこのあと、雪に変わりました。
今日の役員朝礼はめずらしく人が少ない、主な役員は研修に行っているとの事。
本当にお疲れさまです。
本日の講話者は、元小松市立女子校ハンドボール部監督 谷口俊春様
全国でも有名な女子ハンドボール部の元監督。全国優勝を19回も成し遂げた秘訣とは。
テーマは「教え子から学んだ一万日」

平成4年の6月26日、NHKのニュースにハンドボール部の一万日の練習記録が放送されました。
雨の日も雪の日も、正月も卒業式の当日でも、かかさず続けた1万日の練習。
32年間、一日も欠かさず続けた結果です。
最近、部活動は勉強の邪魔になる、部活動のせいで授業が出来ないなどという先生がいます。
それは間違った考え方です。
教育とは「心・技・体」総合学習なのです。
頭に知識を詰め込む事が教育ではありません。大事な事は普通にすることを、あたりまえに出来るようにする事。心と体をきちんと育てる事です。

私は中学2年のとき父を亡くし、母に代わり5人の兄弟、そして寝たきりのばあちゃんの世話をする事になりました。
朝5時に起きて、食事の用意、そしてばあちゃんのおしめを替える毎日。
手を切るような冷たい水も、なんで自分がという迷いも、高校まで日課として続けた結果、苦にならなくなりました。自分の甘えを自然や、周りの人が教えてくれたのです。
卒業後は日産自動車に勤務、しかし弟が白血病にかかり入院、90日後に亡くなりました。
その後、縁あって昭和40年2月11日に小松市立高校で教師になりました。
そのとき一二年生を集めてハンドボール部を設立。
学生の頃やりたくても充分やれなかったハンドボールを生徒と一緒にやりたいと決意を話しました。
私はやるからには、日本一になる。
チャンピオンではない、日本一努力するクラブにする。ついては毎日練習する。
一年365日、毎日一日も欠かさないで練習する。
しかし練習時間は3時間。高校生の集中力は3時間が限界、それ以上やっても効果がない。
その後、平成8年3月31日に退職するまで、31年と1ヶ月半連続練習を続けました。

谷口様のプロフィールにはこうあります。
全国制覇19回、全日本コーチとしても活躍、ヨーロッパ・中国・韓国にも遠征、日本スポーツ賞受賞2回、小松市文化賞、関西スポーツ賞などの受賞歴は多数。講演活動も教育会、スポーツ界・経済界と広きにわたり全国25都道府県、400回を越える。

人間の努力には限りがありません。
指導者は、自分の出来ない事をさせてはいけません。私が指導して全国制覇した生徒は、特別に才能のある生徒をスカウトして入部させたわけではありません。
ほとんどが近隣の普通の生徒ばかり、中には小児まひで小学中学と体育を休んでいた生徒もいます。しかしその子は全国3位の時のゴールキーパーになりました。
そして3年の時にはキャプテンを務めています。
そんな子達から、卒業式のときこう言われました。
「私がこの学生生活で一番学んだ事は、用務員のおじさんおばさんからです。かげひなたなく、毎日毎日私たちのために働いている。そして卒業式の時も出席することなく働いています。その心を学ばせていただきました」と・・・

実業団でも学んだ事があります。大会社の工場の600人の課長さんの学歴はほとんどが高卒でした。学力があっても家庭の事情で普通科にいけなかった生徒達です。
でもその人達が、いい仕事をして会社を支えている。
学力とはなんでしょう?
決して五教科では判断できるものではありません。教育とは社会に出て役に立つ事を教える事。
「学ぶ力」を身につけさせる事が「学力」なのです。

本日の出席者は57名でした。

講演の後、名刺交換させていただいた谷口様から翌日ていねいなお手紙をいただきました。
その内容は、自分の72年間の実績はすべて教え子達の実績であり、私自身は本当に運の良い人間でした。と書いてありました。
この謙虚さ、そして同封された人脈リスト、ご縁がありましたらお手伝いさせてくださいと言うありがたい内容に感動させていただきました。
ありがとうございました。
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by rinri_center | 2008-01-27 11:50