金沢市中央倫理法人会


by rinri_center

2011.2.17 第270回(第13条)経営者モーニングセミナー

次回 第271回経営者モーニングセミナーの御案内

 日 時;2月24日(木) 午前6:00~7:00
 場 所:和風中華 招龍亭
 講話者: ほんわか寺小屋 主宰
       金沢市北倫理法人会会員
       坂本茂樹
 テーマ:「現代のヒーローとは」

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日 時;2月17日(木) 午前6:00~7:00
 場 所:和風中華 招龍亭
 講話者:エッセイスト
       水野スウ 様
 テーマ: 『ほめ言葉のシャワー』
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【会長挨拶】 西川 寛 会長
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プラスティク商品の製作日数が、取引先によってばらつきがあるのはどうしてかとい
う話をされました。この日の講話者は水野スウさん。少しでも長く講話をしていただ
きたいという配慮から、何と1分少々の短い会長挨拶でした。この前代未聞の珍事に、
会場が爆笑につつまれました。

【会員スピーチ】 高 よしはる様
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【講話】
本日の講話者は、エッセイスト 水野スウ 様です。
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「私は皆様みたいに声が大きくありませんので、マイクの力を借りてお話させていた
だきます」という言葉から、講話が始まりました。
水野さんは毎週水曜日の午後1時から6時まで、津幡にあるご自宅を開放されています。
「紅茶の時間」と呼ばれるオープンハウスで、もう28年間も続けられているそうです。
水野さんは「あまりはやっていない、喫茶店みたいなところ」とおっしゃっています
が、この28年間で誰も来なかった日は一度もないのは驚きです。実は今年の2月はじ
めの大雪の時にお邪魔させていただいたのですが、その時も私を含め5~6名の方が来
られたと、水野さんはブログに書いていらっしゃっていました。
もともとは娘さんが生まれた時に、他の親たちとわいわいと一緒に子育てできればよ
いなあという発想のもと、ご自宅を開放されたのが「紅茶の時間」の始まりだそうで
すが、今では当時の子育て仲間だけでなく、いろいろな方が来られるようになり、ま
た毎週同じ顔ぶれにはならないそうです。
水野さんは「紅茶の時間があまりはやらないことは、私にとっては都合のよいこと」
とおっしゃっていました。それは人の話をゆっくり聴けるから。お客様がいっぱい話
をされ、来る前と帰る時とでは明らかに表情が変わって、気持ちが軽くなって帰って
行かれるのが楽しいからだそうです。
また紅茶の時間には心の病で薬を飲んでいる方や、悩みを持っている方も来られます。
言いたい事や話したい事がなかなか言えなかったり、聴いてもらいたいことを聴いて
もらえなかったりすると、気持ちが便秘します。体の便秘も苦しいですが、気持ちの
便秘もとても苦しいものです。「聴いてもらえるということは、自分がとても大切に
されていると感じること」だとおっしゃっていました。心の苦しい方や辛い人が来ら
れた時、水野さんは初めは「何かしてあげなければ」、「助けてあげなければ」と思っ
ておられたそうですが、それが間違っていることに気づかれたそうです。
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「ほめる」というと、例えば「大学入試に合格したから」ほめるということがありま
す。このように「した」、「できた」、「結果を出した」などに対してほめることを、
水野さんは英単語の「do」と表現されています。ほめると言えば世の中はこの「do」
ばかりが氾濫していますが、一方、水野さんの言うほめるに、英単語の「be」があり
ます。「be」は「ある」、「いる」など「do」に比べたら目立たないけど、水野さん
はこの「be」がないと「do」もできないし、この「be」が大切とおっしゃっていまし
た。
ありのままをほめる、きわめて日常なその状態をほめるということです。「あなたの
髪型、すごく似合っているね」、「あなたのその不安な気持ち、わかる気がするよ」
といったように、ありのままを受け入れる。「ほめる」というより、「認める」といっ
たほうがわかりやすいような気がします。
紅茶の時間でも話し手であるお客様と聴き手である水野さんの会話が、たんたんと平
行線のまま続いてゆきます。そこではこうしなさいよといった上から目線のアドバイ
スや、自己啓発セミナーなどで定番のプラス思考の話も、「がんばれ」という言葉す
ら出てきません。なのに相手の方が安心した表情で水野さん宅を後にするのは、いか
に相手の方の話を聴き、相手の方を「受け入れる」、そして「認める」ことが大切な
のかを教えてもらったように思います。

水野さんは6年前から月に1回、紅茶の時間とは別に「コミュニケーションの練習の時
間」という勉強会を始められました。また様々な所に呼ばれて(水野さんは紅茶の時
間の出前とおっしゃっています)講演に行った時に、参加者の方々に「あなたが言わ
れて、嬉しい言葉は何ですか?」、「自分がどんな風に言われたら嬉しいですか?」
ということを問いかけてこられました。そこで集まった何千もの言葉を1冊の本にま
とめたのが、「ほめ言葉のシャワー」という本です。いわば水野さんのいう「be」が
たくさん詰まった本です。
この本は兵庫県の西宮に住んでいらっしゃる娘さんと協同で作られました。本屋さん
などの一般流通を介さず、口コミでどんどん広がり、やがてテレビ番組でも取り上げ
ら、今では発行部数4万部を数えた物凄い本です。一時期は印刷が追いつかず、かっ
て私もこの本を手に入れるのに何ヶ月も待ちました。水野さんは「ほめて伸ばす本」
と勘違いされた方の話、「マイワークス」という会社を立ち上げられた娘さんの話な
ど、この本にまつわる様々なエピソードを話されていました。
最後に水野さんが伝えたいことをまとめた、「贈り物の言葉」という歌を歌われて、
講話を締めくくられました。
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朝食会場で「ほめ言葉のシャワー」にサインをしてもらおうと水野さんに本を差し出
すと、私の名前をフルネームで漢字まで覚えていて下さっていたのには感激しました。

モーニングセミナーが終わってから、水野さんに「水野さん、歌声がきれいですね。
でも先日聴いた時と、ちょっと感じが違ったような気がしました。」と言うと、「緊
張していました。」と、おっしゃっていました。

                             掲載・文:田中千博 写真:赤土俊介
by rinri_center | 2011-02-21 21:38