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金沢市中央倫理法人会


by rinri_center

2008.5.29日第139回経営者モーニングセミナー

今朝も4時半起床。
日本一をめざす5月のビッグイベントも今週で最後。
最後の講師は全国から年間130万人が訪れる、金沢の新名所「金沢21世紀
美術館」の館長さんです。
朝の6時からのセミナーにも関わらず、どんどん参加者が増え、開始2分前には
最後部のイスまでほぼ満席の状態です。
会長あいさつでは小原会長が、こんにゃく畑というゼリーがありますが、あれを
食べると太りますよ(笑)という発言で会場を湧かす。
実は小原会長の会社はこんにゃく屋さん、全国のコンビニのおでんのこんにゃく
を作っている大きな会社なのです。
今度発表する新製品がチョコでくるんだこんにゃく「チョコんにゃく」というのだ
そうです(笑)
うちの業界は大変遅れている業界で、規模も小さく廃業してゆく業者も多いです。
でも、そんな業界だとみんな勉強しないんです。逆にその中でがんばれば大きな
成果が期待できます。
現状にあきらめず、発想を転換しましょう。

本日の講師は、金沢21世紀美術館館長 秋元雄史様
正面にプロジェクターをおいて、パソコンを自分で操作しながら講演されました。
私は金沢に来る前は、瀬戸内海の小さな島「直島」というところで現代アートの
活動をしてきました。
1991年当時は、島民3500人、それでも瀬戸内海では中規模の島です。
この島は国立公園にもなっており風光明媚な自然に囲まれています。
1991年に美術館が出来、1995年頃から町にアートの場が広がり2006年には
島全体を会場にした大きな展覧会を行いました。
この写真をご覧ください(古びた商店の写真が映し出される)
これは「落合商店」というアート作品です。
昭和30年代、どこにでもあった何でも売っている商店を復活させてアートにした
作品です。並んでいる商品は作家の手作り、また古い在庫も並べてあります。
他にももと歯医者さんの家だった趾、なくなった幼稚園の趾などを、手を加えて
作家がアートにしてあります。
この展覧会には島民の方がボランティアで協力していただきました。
人口が少なくなり、荒廃してゆく風景を美術の力で再生する。
これが、この展覧会の目的です。

町に人が少なくなるという事は、自信をなくしてゆくということです。
自分が住んでいるところが良いところだと言う気持ちが萎えてゆきます。
そんなところに外から若者が沢山来て活動を始める。私は島民(といっても70才
や80才のおじいさん、おばあさんですが)と若者とでチームを組んでもらい、
いっしょにボランティアをしてもらいました。
最初はすごく抵抗があったのですが、一ヶ月も経った頃からすごく仲良くなり、
老人の方がすごく生き生きとしてきました。
この組み合わせは年齢差があっても、男女のベアが効果的です。
やはり女性は男性の前だと、だらしない姿を見せないし、男性も若い女の子の前
だと生き生きとしてきます。
最後の方は、携帯も持ってなかった老人が若者相手にメールを送ってました(笑)

現代美術というのは、よくわかりません。
ただ、人が楽しく生きてゆくための役割を美術は持っています。
そこには年齢、男女、国籍の垣根はありません。
美術作品は人がいて、見てもらって初めて成立するものです。
10月に金沢市内で行われるアートの展覧会も、街の中に出てゆきます。
それは単に美術作品を並べるだけではなくて、人が主役になる展覧会です。
金沢にいい暮らしを残してゆくために。
美術にもまだまだ、やれることがあります。

本日の出席者は194名 170社でした。

 次回の経営者モーニングセミナーの御案内
 6月5日(木) 講話者は 懐石 つる幸 若主人
                河田 康雄 様
        テーマは「おもてなしのこころ」


 6月12日(木)は会場の都合でお休みです
 6月19日(木) 北山クリニック院長  北山 吉明 様
 6月26日(木) NHK金沢放送局局長 村瀬 陽太郎 様
by rinri_center | 2008-05-31 19:56